前職サッカー選手の新入社員が語る★「企業ビジネスっておもしろい!」≪中編≫

インタビュー

17年6月03日

JFLで完全燃焼。そして現役生活を引退。

JFLで心機一転、プロに向けての新たなスタートを切った平田。しかし、戦いは簡単ではなかった。
チームは想像以上にレベルが高く、プロへの道どころか試合にすら出場できない日々が続いた。思うような結果を出すことができない平田をさらなるアクシデントが襲う。怪我によるチームからの離脱だ。
「正直キツかったですね。ですが、自分自身と冷静に向き合える時間になりました。サッカー以外の人生を、初めてリアルに考えることができたんです。一般企業で働くことに本格的な興味を抱いたのはこの時期でした」

惜敗したレギュラー争い、怪我という不運…、ネガティブな出来事がきっかけのようにも見えるが、実はそうではなかった。
「思い返すと、プロという夢を持ちながらもサッカー以外の道について考えたことはそれまでにも何度かありました。それは、たとえプロになれたとしても必ず引退後の人生が待っているから。サッカーは他のスポーツに比べて選手生命も短いですし、たとえどれだけ華々しい現役生活を送ったとてしても、引退後をどう過ごすかで人生は大きく変わると思うんです」
学生時代から引退後について薄っすらと考えていたことで、将来をスムーズに描くことができたと言う。
「有り難いことに、チームからは来季の契約の話を頂いていました。だけど僕の決断は、引退してビジネスの世界に行くこと。サッカーへの未練はありませんでしたね。大学4年生のあの頃とは違ってまさに完全燃焼でしたから、後悔のない決断することができました」

2016年11月、平田は20年間の選手生活にピリオドを打った。

いざ、企業ビジネスの世界へ!

平田が新天地に選んだのは、企業の人材採用をサポートしている『株式会社アンビション』の営業職だった。

「“この仕事がしたい”というはっきりしたものはなかったけれど、“起業したい”という漠然としたビジョンがありました。だけど経営に関しては全くの素人ですから、もちろんすぐに会社を立ち上げるわけにはいかない。起業のためには、幅広い知識と人脈が必要です。人材業界なら全ての業界について知ることができるし、その分知識と出会いの幅が広がると考えました」
彼の言うように、アンビションでは業界にとらわれることなく全ての企業がお客様となるため、ジャンルに縛られない営業ができる。なぜなら、世の中に『人』を必要としない企業は存在しないからだ。
「まだ入社して2ヶ月ですが、今の気持ちを一言で表現するなら“ビジネスっておもしろい”ですね!営業という仕事がこんなにも影響力があるものだと思いませんでした」
眩しい笑顔で話すその表情からは、毎日の充実振りがうかがえる。

自分のお客様のいない新入社員の主な仕事は、アポイント取り付けて商談をし、受注を上げて自分のお客様を作っていくこと。新入社員にとっては、受注はもちろんアポイントを取ることだって容易ではない。特に平田の在籍する『インターンバイト事業部』は、企業と学生の架け橋になることを目的に昨年の9月にスタートしたばかりの新規事業。既存事業に比べてあらゆる面で前例が少ないことは、一見すると困難な状況にも思える。しかし選手時代に培ったポジティブさを活かし、平田は今の環境を伸び伸びと楽しんでいる。
「前例がないなら自分で作ればいい。“もっとこうしたらいいんじゃないか”という自分のアイデアはすぐに実行できますし、それが受注につながれば一つのやり方として確立される。サッカーから離れても僕はチームプレー派ですから、自分が成功したやり方はどんどんメンバーに広めていきたいんです」

“自分が成功したやり方”というように、入社間もない平田だが、既にアンビションで一つの成功体験を遂げている。
入社2ヶ月の新入社員が成し遂げた“成功”とは一体…!?

後編に続く≫

Written by ふじこ