【就活上級者向け】人事の「ガクチカ深堀り」対応力をつけよ!

アドバイス、インターン、学生生活、雑学

20年1月20日

新卒採用活動は、大きく「集める」「選ぶ」「動機付ける」の3つのステップで実行されます。 世界でも新卒一括採用をしている国は日本と韓国だけです。 ちなみに、韓国は熾烈な学歴戦争を勝ち抜いたごく一部の学生のみが一括採用されるので、 事実上、大卒を広範囲で卒業後すぐに自社に受け入れているのは世界で日本だけだと言えます。

そんな日本独自の新卒一括採用では、 企業で働くことを経験したことのないビジネス視点がない学生が大半で、 学生時代に頑張ったこと(「ガクチカ」)といえば、バイトリーダー、サークルの会長、留学などの似通ったエピソードが多いです。 つまり、ガクチカのテーマ自体に大差はないので、学生ごとに内容を細分化し差別化する必要があります。

では、人事がどのようにガクチカを深堀して、何を見ているのかを解説していきます。 なお、この記事の内容は自己分析、ES作成を一通り終えて、面接での「ガクチカ深堀対応力」を高めたい就活上級者向けです!

【そもそも、「ガクチカ」を聞く目的は何か?】

新卒採用において面接で聞かれる「学生時代頑張ったことガクチカ)」を人事が聞く目的は2つです。 「会社でお金を生み出せるか」「社外や社内の人と連携をとって仕事ができるか」を探るためです。 なので、ガクチカは「結果課題工夫点」が重要で、周囲の人を巻き込んで成し遂げたエピソードが重視されます。

つまり、課題に対して、どのように考えて行動し、 さらに組織の中で自分だけではなく周囲への影響を考慮した上で 結果を残したのかというエピソードがおすすめと言えます。

9歳で飛び級して大学院を卒業した過去など、超人的バックグラウンドを持つ方なら別ですが、バイト、サークル、長期インターンなど一般的な経験をしてきた方は目的をこちらに合わせた方が無難です。

【諦めるポイントはどこか、目的意識はあるか】

「学生時代頑張ったこと(例文)」

私は映画サークルでドキュメント映画を製作し学内大会で優勝しました(結論、結果)。2年生4月から3年生の12月までの約2年間、介護現場で働く人の苦労を描いたドキュメンタリー映画を部員17名の部長としてディレクションしました。

当初、人数が多く会議でも発言する人が限られていて活気のある議論ができず、 3分の1のみが参加する組織になっていました(課題)

そこで私は全員のモチベーションを把握するために、 10分の1on1を週1で設定し、さらに定例会議で組織の課題を毎週選ばれた一人が発表する企画を打ち出しました。(工夫点)

その結果、全員が当事者意識をもつ能動的な議論ができ、よりよい作品ができまし    た。(結果)」

ここで人事が聞くポイントとしては 「どのように考えてその施策を実行したのか」「なぜリーダーシップをとったのか、一番の自身のモチベーションは何か」などです。

映画サークルの学内大会で優勝した実績なんてどうでもいいのです。 それよりも、学生が「どこで諦めるのか、新たな展開をするのか」「頑張れる源泉となるものは何か」を知りたいのです。

たとえば、頑張れる理由として、「映画サークルの部長として結果を残して知名度を上げたかった」「人からすごいと認められる地位を築きたかった」「モテたい」など、 ここで一番のその人の個性がでます。

そして、これこそが一番素直な就活軸です。

きれいごとを並べる就活生をぶんぶん揺さぶって、秘めた欲望を暴き出すのが人事のお仕事です。

このように、人事はガクチカを聞くことでその学生のモチベーションを把握し、 その途中段階でコミュニケーション能力地頭力思考力を総合的に会社の基準に照らし合わせて学生を厳選します。

今回は、ガクチカ深堀対応力に特化しましたが、 今後は面接でのコミュニケーション能力、地頭力、思考力についてもお伝えしていきます♪

Written by あやす
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