資格があったら話せる?~英語資格は本当に必要?~

学生生活、語学

18年11月15日

TOEICや英語検定など日本では多くの英語の資格試験を受けることができます。しかし、これらは果たして学生のうちに取っておくべき資格なのでしょうか?率直に言うと、答えはYESでありNOでもあります。

なぜこんな中途半端な回答になるかと言うと、一人一人のやりたいことによって必要度が変わってくるからです。まず、英語の資格が確実に必要となるのは留学や海外進学です。多くの場合、IELTSかTOEFLの資格を提出する必要があり、ある程度の点数がないと留学には行けませんし、点数の高さによって目指せる大学・大学院が変わってきます。
また、就活に関してはみなさんご存知のようにTOEICが一つの指標になっていますから、ある程度高い点数が取れれば就活に有利になります。しかし、英語が話せるようになりたいからといった理由で資格取得を目指すのは得策ではありません。資格勉強は、あくまで資格に通るための勉強であって英語を使ってコミュニケーションが取れるようになるための勉強ではありません。
さらに、就活にTOEICが優位と書きましたが、それも日系企業での話で、海外で就職したい方はTOEICを取得しても何の意味もないでしょう。海外では、TOEICの知名度がそもそも低いことが多いですし、英語を公用語としている企業では英語力は基本のツールとなるので話せる前提で採用されることになり、それ以外に自分の能力を提示しなければいけません。

現に私は高校生の時に英検を、留学のために大学でIELTSとTOEFLを取得しましたが、一番ポピュラーなTOEICは取得していませんし、これらの資格勉強が私の英語力を格段に伸ばしたとは感じていません。デンマークのオーフス大学修士1学年の途中、現地でのインターンシップを考えていた時に、募集している企業をデンマーク語及び英語で探しましたが、英語資格の提示が必要なものは見たことがありませんし、デンマーク人の方からも就職で英語資格の提示が必要とは聞いたことがありません。もちろん、ほとんどの人が英語を話せるデンマークではそうでも、英語を話せる人が少ない国では日本と同じように英語資格が有利になることがあるかもしれません。

まとめると、各種英語資格は持っていて損になるものではありませんし、英語力には直接繋がらないと言いましたが、これは実用的なコミュニケーション能力を考えた時であり、単語力をあげたりするのには役立つと思います。しかし、ここで重要になるのが資格で高得点を上げることが目標になってはいけないということです。資格はあくまで、英語力の評価指標となりうるものであり、本当の目標は英語でのコミュニケーション能力をつけることにあるべきです。

written by むる
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