十人十色を忘れずに★自分らしい成長を!

アドバイス

18年10月31日

ご存知の通り「隣の芝生は青い」という表現は、他の人の持っているものはよく見えるという意味です。学生である皆さんは友達や兄弟・姉妹の能力や生活を羨ましいと思ったことがありますか?それに比べて、自分は劣っていると考えたでしょうか?もしそうならそれは間違いです。人はそれぞれ異なる能力や性格を持っており、そこに優劣はありません。

人は一人ひとり違っているので、何事も一概に一般化することはできません。周りを見ると、優れた人ばかりで自分が劣っていると感じてしまう人は多くいます。しかし、自分が優れていると思う人でも悩みや欠点があることを忘れてはいけません。もしかしたら、自分が羨ましいと思っていることがその人にとっては悩みのタネかもしれません。また、憧れの人のようになりたいとその人をそっくり真似てみても、自分がそれで幸せになるとは限りません。それは、他人のいいところしか目に入ってないから、そして、そもそも一人ひとり違うからです。ある人にとっての幸せは、他の人にとっては不幸かもしれません。そして、ある方法でその人が成長できたとしても、他の人はその方法が成長の妨げになるかもしれないのです。それに、誰も完璧でない以上、他人を真似てもまた新しい問題が目につくだけです。

例えば、これは国を見ても同じことが言えます。デンマークと日本を見てみましょう。デンマークの福祉は有名で、日本も参考するべきだという人は多くいます。しかし、デンマークは日本に比べて非常に小さな国ですし、人々の思想も異なります。そんな中、同じ政策を日本で実行して果たして成功するでしょうか?そして、そもそもデンマークの福祉は完璧なのでしょうか?デンマークでは移民が増加している中、予算の問題が浮上しています。また、高い所得税に労働者の働く意欲が減少したり、医療が無料(薬は有料)である一方で、皮膚科等の待ち時間が数ヶ月に及んだりといった問題もあります。仮に、デンマークと同じ福祉が日本で成功しても、今度はデンマークと同じ問題に苦しむだけなのです。

つまり、国であっても人であっても、各国そして各個人がそれぞれ違う以上、他人を羨み真似る事には何の意味もないのです。それぞれに、利点・欠点があるので他人を見て学ぶのは非常にいい事ですが、真似をしても自分の本当の成長には繋がりません。大事なのは、周りを参考にしながらも、しっかりと自分を見つめ直して、自分独自の成長をする事なのです。

written by むる
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