「椅子に座って聴くだけ」から脱却!学びを活かす授業「PBL」とは?

基礎知識、学生生活、雑学

18年7月26日

大学では多様な種類の授業があります。私が受講している講義も、言語や芸術、行政学、生物学、心理学などと様々です。自分の詳しい分野、詳しくない分野に関わらず、様々な知識を取得できるのが大学の良いところですよね。…しかし、大学生なら一度は誰もがこう思うのではないでしょうか。「ずっっっと机に座って教授の話を聞くだけってつまらない!!!」一時間半の講義のなかで椅子に座って話を聞くだけのものだと、どうしても集中力が切れて飽き始めてしまいますよね。眠くなったり、スマホをいじりだしたり………。そうした悩みを持つ大学生の方におススメしたい授業があります。

「PBL」の講義を取ろう

PBLとはProblem-based Learningの頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「課題解決型授業」「問題解決型授業」となります。多くの大学が取り入れているカリキュラムなので、大学生ならこの言葉に馴染みのある人が多いと思います。あんまり聞いたことないかも…という人に簡単に説明すると、PBLは大学での学びを活かした取り組みができる講義です。
PBLの講義は、まず課題を発見するもしくは課題を提示されるところから始まります。そこから、グループの中で様々な案を出しディスカッションすることで、課題解決の為に何をするべきかを導き出します。ディスカッションの中では普段大学の講義で学んだことが役に立ちます。課題を解決するための糸口は一つではないことほとんどです。その際さまざま分野の知識を取得していれば、どんな場面にも対応することができます。そうして導き出した解決案を実際に取り組み、実施まで行う―――これはPBLの特徴とも言えるでしょう。

PBLをオススメする理由

さて、なぜこのPBLを大学生におススメするのかと言いますと、私の体験上PBLの講義の中で「飽きた」「つまらない」と感じたことがないからです。基本的にグループワークで講義が進むPBLは、一時間半ずっと受動的に耳を傾けるという講義とは違い、周りの意見を傾聴しながら、自身の意見も積極的に発信することが求められるので、集中力が切れにくいのです。なによりグループは少人数で形成されるため、一人一人の意見が尊重されやすく、個人の主体的な行動が課題解決の為に重要なポイントになります。そのため、大きな教室でたくさんの学生がぎゅうぎゅうに教室に詰め込まれることもなく、それぞれ個人が講義に参加しているという意識を持つことが出来るのです。

PBL授業の内容ってどんな感じ?

具体的なPBLの講義内容を挙げるなら、「○○市の○○課題を解決するには」や「○○イベントの活性化の為に行う取り組み」などがあります。私は地元にあるスポーツ施設の利用者増加を目標としたPBLに参加しました。グループで話し合いや提案を繰り返した結果、その地域の運動不足が原因でないかと考え、ウォーキングマップの作成を手掛けました。マップの中にその地域のウォーキングに使える順路を提示しながら、スポーツ施設に誘導するルートも提示し、他にも運動後の食事が採れるようおススメの飲食店の紹介なども掲載するなど様々な工夫をこらしました。といっても、これはまちづくりや地域創生を学ぶ学科に属している私が受講したPBLの例なので、実際には大学や学部学科により様々な種類のPBLがあると思います。
大学だけでなくその都道府県の学生支援団体などが参加を促しているPBLもあるので、もしこのコラムを見て、「ちょっと参加してみようかな」と思った方は、インターネットで検索してみたり、大学の支援課などで詳しい話を聞いてみたりすると良いでしょう。きっと自分の興味があるPBLが見つかりますよ。

written by なかい
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