<知ってるようで知らないトリビア>世界にある国の数はいくつ?

エリア、基礎知識、雑学

18年7月19日

さてみなさん、世界にはいくつ国があると思いますか?
「そんなの、国連のサイト見ればすぐじゃん」
って思ってる人、いませんか?実はそんなに単純ではないんですよね。。。

たとえば、お隣の国台湾。知っている方も多いかもしれませんが、台湾はもともと中国本土にあった中華民国(中国国民党)が国共内戦(国民党対共産党の戦い)に敗れて逃げてきた人たちによって作られた「国」です。台湾の英語正式名は、Republic of China。ちなみに、中華人民共和国は、People's Republic of Chinaと呼ばれます。
さて、この台湾、中華人民共和国の一部なのか、独立した国なのか、はたまた台湾が中華人民共和国を有しているのかという問題、いわゆる、ひとつの中国か二つの中国なのかという問題がありますよね。台湾と中華人民共和国は、パスポートが別。政治体制も違います。こう見ると、二つの中国、のように見えますよね。しかし、今話題のワールドカップやオリンピックでは、台湾は「チャイニーズ台北」と呼ばれています。これは、台湾は、中国の中のひとつの地域ですよ、という意味。そして国連にいたっては、中華人民共和国を中国として認定し、台湾は中国の一部であるという見解をとっています。

世界大会の代表の数と国連が認める国の数は違うんですねえ。。。

また、国連に加盟して入るけれど、いくつかの政府によって国と認められていない国もあります。たとえば、朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)。1991年に大韓民国(以下韓国)とともに国連に加盟し、国際的に「国」としての立場を手に入れましたが、日本や韓国など、いくつかの政府からは承認されていません。ちなみに北朝鮮は、オリンピックなどの国際大会でも北朝鮮代表として選手団を出しています。

国連がカウントする国の数と、それぞれの国が国と認める国の数も違うわけです。

このほか、世界には当事国とそのほかひとつの国だけが国と認める国、当事国だけが勝手に国と名乗っている国など、いろいろあります。
ワールドカップ開催でいろんな国の名前に目を向けることが多かったこの時期、こんなことに注目してみるのも面白いかもしれませんね。

written by HAWA
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
インターン求人を探す

おすすめ関連コラム