教員にならなくても役に立つ★教職課程の授業をとってみよう!

アドバイス、学生生活、雑学

18年5月15日

教育学部じゃないけれど、教職課程の授業がある大学というのは案外多いと思います。教育学部じゃないけれど先生になりたいから教職課程をとっている方、また、何かの資格が欲しいからとりあえず教職課程を取っている方もいることでしょう。わたしも、教員になるつもりは全くないけれど、教職課程の先生が大好きだという理由で教職課程をとっています。教育学部じゃない人にとって、教職課程というのはただただ授業のコマ数が増えるだけの、うざったいものかもしれません。でも、教職課程の授業って、すごく役に立つ実用的な授業が多いのです。そこで、今回は、教員になるつもりがなくても教職課程をとることのメリットについてお話します。

1.リーダーシップの取り方を学べる

教員は、人と関わる仕事であり、担任を持った場合はそのクラスをまとめなければなりません。スムーズなクラス運営のためには、リーダーシップをとることが必要不可欠となります。そこで、どのようにして人の心をつかむのか、という内容の授業があります。たとえば、掃除当番をさぼって家に帰ってしまった人に次からどうやって掃除をさせるのか考えてみよう、といったものです。親に電話をする、家まで追いかけていて学校に連れてきて掃除をさせる、教師自ら率先して掃除をしてその背中を見せる、休み時間に掃除をさせる、など、様々なアイデアが聞けて、大変面白かったですし、どうしたら自発的に掃除をする人になるのか、強制するだけでは聞かないんじゃないか、など、アイデアに対する意見も聞くことができました。これは、教員養成だけでなく様々な場面で人と関わるときに非常に大切なスキルだと思いました。

2.してはいけないことがわかる

教員養成課程では、主に公立学校の教員になることを目標に授業が行われると思います。公立学校の教員は公務員なので、守らなくてはならない法律が山ほどありますし、罰則規定ももちろんあります。そのようなことを学ぶと、社会に出たときにしてはいけないことがわかります。しかし、これは、公務員に限ったことではなく、企業に勤めるサラリーマンでも同じこと。守らなければならないルール、罰則規定などの仕組みは共通です。社会人としての常識を身につけて社会に出ることができます。

3.リスクマネジメントについて学べる

教員は人の個人情報を扱ったり、人の命を預かったりする仕事ですので、リスクマネジメントは必須。教職課程では、学校現場におけるリスクマネジメントや、自分自身にたいするリスクマネジメントについて学ぶことができます。
学校現場におけるリスクマネジメントは、生徒をできるだけ危険にさらさないようにするにはどうしたらよいかということです。私のとっていた授業では、野外活動や研修旅行、登山などにおいて、どのようなリスクが考えられ、それを最小限に抑えるにはどうすればよいかということをシミュレーションしました。
自分自身に対するリスクマネジメントとは、自己保身のことです。自己保身といえば響きは悪いですが、要は定年まで問題を起こさず勤め上げるためにどうすればよいかということです。教員は公務員ですので、不祥事は逐一報道されますし、懲戒処分になることもあります。そして、一度不祥事を起こすと、それは一生ついて回ります。ですから、不祥事を起こさないためにはどうすればよいか、一歩先を予測する能力がもとめられます。例えば、生徒の個人情報を外部にぽろっともらしてしまうことのないように、外でお酒は極力飲まないようにする、なども自分自身に対するリスクマネジメントです。

このように、教員になるつもりがまったくなくても、教職課程をとることは自分の将来にとってプラスになることばかりです。社会に出たときに一歩先を行く大人になるために、今少し無理をしてでも教職課程を履修してみませんか?

written by はわ
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