海外のインターンシップ事情~デンマーク在住インターン生レポート~

学生生活、雑学

18年3月01日

日本でも大学生なら誰しも参加を考えるインターンシップ。日本では短期の無給インターンシップが主流ですが、皆さんは海外の学生がどのようなインターンシップに参加しているのか考えたことがありますか?今回はそんな海外のインターンシップ事情についてお話しします。

アメリカを中心として、欧米ではインターンシップへの参加は当たり前。ほとんどの学生が実務経験をつみ、即戦力として企業に就職するため、大学生時代にインターンシップに参加します。欧米で言うところのインターンシップは、日本の見学や体験が主流の短期インターンシップとは大きく異なり、長期的に実際に企業で働くものです。

欧米の学生が長期インターンシップに参加するのは、日本でいう新人採用という文化が欧米にないことに起因しています。日本では、就職後すぐに即戦力にしたいと言うよりも、学生のやる気や適性をみて採用の有無を判断し、新入社員を採用後に育成したい、一緒に成長したいと言う考えの会社が多いのではないでしょうか。一方で、欧米では、就職の際、学生の経験や能力が重視され、採用後は即戦力として期待されることが多いのが現状です。そのため、就職活動前に経験を積んで履歴書を充実させたいと考える学生が多いのです。

また、欧米ではインターンシップ後にそのまま採用という流れが非常に多いのも学生がインターンシップに参加する理由の一つです。長期インターンシップを通じて、学生と企業の両方がお互いの相性を事前に判断することができるので、就職後にミスマッチが発覚するということが防げるのです。そのため、企業は履歴書や面接でしか知らない学生より、よく知ったインターンシップ生を好んで先に採用します。

私のいるデンマークでは、修士まで取るのが当たり前となっていますが、4学期ある修士課程の中で、3学期目にインターンシップが行える期間となっており、もちろん、インターンシップ自体が単位として認定されます。その期間に多くの学生が3ヶ月から4ヶ月の長期インターンシップを行い経験を積みます。学生の中には、4学期目に書く卒業論文のトピックとして、企業でのプロジェクトを選択し、企業で働きながら卒業論文制作に取り組む学生もいます。

さらに、日本でアルバイトといえば飲食や販売が多いですが、デンマークではアルバイトとして、企業で働く学生も多いです。自分の専攻とはさほど関係のない職に就く学生が多い日本とは異なり、デンマークでは修士や学士の専攻が重視され、基本的にそれらに関連する職に就きます。そのため、自分の専攻に関連するアルバイトを探す学生が多いのです。

グローバル化が進む今の時代、海外学生と競争することも多くなってきています。学生時代に実務経験をしっかり積んで、海外学生に負けない即戦力をつけることが重要なのではないでしょうか。

written by むる
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