季節感を表現しつつ、断捨離もできる!「衣替え」の2大メリット

基礎知識、雑学

17年10月04日

早いものでもう10月。学生のみなさんは新学期が始まって間もない頃かと思います。 10月といえば衣替え。中高生の制服や道を歩く人の服装が秋の装いに変わる季節ですね。
みなさん、洋服や靴(もしかしたら帽子やカバンも?)の衣替えはしましたか?
最近では、オールシーズン楽しめるファッションもあり、10月だからといって一斉に衣替えをするということはないかもしれませんね。とはいえ、四季のある日本に住んでいるのですから、季節感も大事。
今回は、日本に住んでるからこそ知っておきたい「衣替え」にスポットライトをあててみたいと思います。
お洒落を大切にする大学生のみなさん必見ですよ!

衣替えのルーツって何?

今まで当たり前に行っていたことも、ルーツを知ることで、「なるほど~」と思うことがあったり、反対に「なんて時代遅れなんだろう」と思うことがあったり、どちらにしても新たな発見があるものです。
えあままは、たいてい何か気になることがあったら、まずルーツを調べます。
ということで、今回もお約束のルーツ調べ!(笑)

日本の文化のほとんどがそうであるように、「衣替え」のルーツもやはり中国でした。
もとは、中国の宮廷で旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから端を発しています。その風習が平安時代に中国から伝わり、室町~江戸時代に定着したと言われています。
平安時代には貴族社会のみで年2回行われていましたが、江戸時代には年に4回衣替えが行われていたそうです。
明治時代になって、新暦が導入されたのをきっかけに、学校や官公庁で、6/1~9/30は夏服、10/1~5/31は冬服と定められ、現在の衣替えのスタイルになりました。

衣替えしても暑すぎたり、寒かったり・・・理にかなってないんじゃない?

当然こんな疑問がでてきますよね?
えあままは小学校のころから制服のある私立に通っていたので(・・・っていうと良家の子女のようですが、そんなことはありません)、6月の半袖制服でめちゃくちゃ寒い思いをしたり、10月の長袖冬生地が暑い~、思っ苦しい~と思ったり、その不条理さをいやというほど経験してきました。
制服など決められている服装があれば仕方ないですが、実際の衣替えの目安になるのは、やはり気温です。
一般的には一週間の最高気温の平均を基準にするといいでしょう。

<秋の衣替えのタイミングと気温の関係>
◆最高気温20~22℃   半袖から長袖への移行
◆最高気温15~20℃   秋物セーター、羽織るもの
◆最高気温 15℃以下   本格的な冬物の準備
たしかに、気温を基準にすると納得感があります。みなさんも、服装選びに迷ったら、一週間の最高気温を目安にしてみるといいかもしれませんね。

実は衣替えは断捨離にもなる!

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、衣替えは、単に冬服と夏服の入れ替えをすることだけではありません。衣替えは年に2回、6月と10月を目安に行いますが、その際、必ずといっていいほど「ここ数年まったく使っていない」服や小物が出てきます。 そんなとき、みなさんはどうしていますか?
「たしかに使ってないけど、壊れてるわけでもないし、着られないわけでもないし、捨てるのはもったいない」
そんな理由で、使わない服や小物をまたタンスの奥にしまいこんでいませんか?

それを繰り返していると、実際は着ない服、使わない小物、履かない靴がどんどん溜まってしまい、そのための収納場所を増やしては部屋が狭くなり・・・という悪循環に陥りがちです。
ここは思い切って断捨離を実行するいい機会だと思って、いらないものを手放しましょう。「捨てる」と思うと「もったいない」となるので、「手放す」と考えたほうがいいかもしれません。
汚れたり、壊れたりしているもの以外は、古着屋さんや買取ショップに出してみる、というのもいいですね。
えあままの尊敬する整理上手な人は、年に2回だけではなく、年4回くらいのタイミングで、洋服などの見直しと断捨離を敢行しているそうです。あ、そういえば、前述で江戸時代には年4回衣替えをしていたとありましたが、それでいくと江戸時代の人たちは断捨離の名人が多かったのかもしれませんね。

<迷ったらこれ!断捨離の基準>
◆ここ1年まったく出番がなかった
◆サイズが合わなくなった
◆穴があいたり、汚れやしわなどの使用感が目立つ
◆手放すかどうか迷った服をピックアップしてコーディネイトしてみる
◆自分がそれを着ている姿をイメージしてもワクワクしない
以上、あてはまるものがあれば、それは手放すタイミングだと思ったほうがいいでしょう。

こんなふうに見ていくと、衣替えって実に奥が深いと思いませんか?
季節感フリーで、年中同じ服を着ている・・・のも悪くないですが、せっかく日本に生まれたのですから、ファッションで季節を表現できたら素敵だと思います。さらに家も片付いて、すっきり!感謝して手放したら、きっとまた新しい素敵な出会いが待っていますよ~。

Written by えあまま
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