“ボランティアをもっと身近に”学生団体SWITCH★独占インタビュー

インタビュー

17年5月08日

今回は学生団体SWITCHの皆さんにお話を伺いました!

■どういった活動をされていますか?

永島さん: 私達は【『楽しい』を入り口とした“社会貢献”の伝播】と【感動が生み出す『挑戦』への活力】という2つの理念があります。 『敷居が高いものと思われがちなボランティアをもっと身近に感じて欲しい!』 『誰かのために行動することの楽しさを広めたい!』 『一生に一度しかないこの大学生活を楽しく過ごしたい!』 と考える学生に対し、きっかけを提供する為に活動しています。 主に2つの軸で動いており、1つ目が9月に行なわれる「チャリティースポーツフェスティバル」、2つ目が実際にカンボジアへ行って活動する「スタディツアー」です。

■なるほど。それでは具体的に何をされているのか聞かせてください。

永島さん: チャリティースポーツフェスティバルは、学生1000人を巻き込んだ大運動会です。 参加して下さった学生に楽しんで頂くことはもちろんのこと、実はこの参加費が社会貢献に繋がっているということが、 他の団体にはないSWITCHならではの誇れる活動です。

■1000人ですか!?すごい大規模ですね!!実際にどんなことをされるのですか?

鈴木さん: 競技内容はその年によって色々変わるのですが、去年だと大玉運びや定番のリレー、また、運動が苦手な人に向けた応援合戦などを行いました。 運動が苦手な人に向けたコンテンツを盛り込むことによって、参加者全員が楽しめるような取り組みを行っています。 また、競技だけではなく、私達の日ごろの活動を知ってもらうブースの出展や、支援しているカンボジアのことをより多くの人に知ってもらいたいという意味での写真を貼り出しています。 今日、自分達が楽しんでいるイベントが、どういった形で社会貢献に繋がっているのか、参加者全員にわかってもらえるようなブース出展を心がけていますね。

■ただ楽しむだけのイベントではなく、参加して下さった方に社会貢献について知る機会を提供しているのですね!実際に集まった参加費はどういった形でカンボジアへ支援されているのですか?

鈴木さん: 運動会運営費用を除いた全額をカンボジアの子ども達に寄付しています。 実はカンボジアの中学生1人が1年間通学するのに、日本円で14000円かかります。去年のイベントでは中学生15人が3年間学校に通う為の物資を届けることができ、残りの金額は、自分達で何が出来るかを考えプレゼントしています。現地では図書館が不足しており、現地の先生方から「本が欲しいです」といった声が多いので、通学資金だけでなく本を届けるといった違う支援方法を検討中です。現地では本当に何が必要なのか見極める為に、スタディツアーへ実際に行って現地の声を直接聞き、本当に行うべき支援はどういう支援なのかを自分達の目で確認しています。

■どういった支援をすべきか自分達の目で確認しているのですね!! そのスタディツアーのお話を詳しく聞かせてください!

永島さん:毎年3月にカンボジアの村へ7泊9日で行き SWITCHが支援させて頂いている子ども達の様子の確認であったり、地域の活性化や情操教育を目的とした運動会を開催しています。 今年は200人もの子ども達が運動会に参加してくれて、たくさんの笑顔を見ることができました。

■200人もの子ども達が参加する運動会!?凄いですね! ちなみに7泊という長期間でしたが、現地ではどんなことが大変でしたか?

折原さん:やはり食ですかね…(笑) 自分は平気でしたが、慣れない食文化に苦戦しているメンバーが多数いました。 都市部では観光客向けの食事があるのですが… 途中は現地の村に宿泊するので、いわゆる家庭の味というものに慣れるまでは大変でした。

■そうですよね。日本と比べたら過酷な環境だと思います。 何をモチベーションに頑張れたのですか?

鈴木さん: 私は笑顔ですね!子ども達の笑顔はもちろんですが、先生達や村にいる大人の人達も笑顔で迎え入れてくださって。知らない外国人がいきなり自分達の領域に踏み込んできて、いきなり支援すると言っても『なんだお前ら』となると思いますが、歴代の先輩達が築き上げてきてくださった繋がりがあったからこその環境なんだと痛感しました。 別れ際に泣いてくださる大人の方もいてくださって…。 特に現地の先生から別れ際に『You are family』と言って頂いた時に、私も感極まって号泣してしまいました。 現地の方々の笑顔が見れたときに、チャリティースポーツフェスティバルに参加してくれた人たちの笑顔と、実際に支援しているカンボジアの子ども達の笑顔が「繋がった!!」と実感できたので、『やっててよかった~』と思えました。

永島さん:僕も子ども達ですね。ホント底なしの体力ですよ!!あの子たちは!! 現地に伺った初日からずっと一緒に走り回ってました(笑)次の日もまた次の日も「遊ぼうよ」って集まってきてくれて。 僕は2回目のスタディツアーだったのですが、ある先生から「来るの2回目でしょ?」って言って頂いて。顔を覚えていてくれたのは本当に嬉しかったですね。 後はSWITCHの支援の特徴ですが、支援した中学生15人の顔がわかるので、チャリティースポーツフェスティバルとカンボジアの子ども達が「繋がった!」と実感できました。

折原さん:2人とは違うのですが… 実は今回が初めての海外だったので、環境や食文化など小さなことから大きなことまで全てに感動できました!子ども達の笑顔ももちろんですが、その笑顔の前段階の「小さなこと」を楽しむことができました。 一番感動したことは、現地の子どもと意思疎通ができたこと。言葉が通じず、ジェスチャーで接していたのですが、その時に現地の女の子が村の子ども達にクメール語で指示してくれたんです。 言葉が話せなくても気持ちが伝わった時は感動しましたね。

梶山さん:私は今回参加していないのですが、来年絶対行きます。 【百聞は一見にしかず】という言葉がある通り、やはり自分の目で見みないと感動できないと思います。メンバーから聞く話は本当に貴重ですが、自分の目で確認したいです!!

■全員お答え頂きありがとうございます。 ちなみに現地でビックリしたことはありましたか?

鈴木さん:スマホを普通に持っていることにビックリしました! 実は都市部のPC・スマホ普及率は意外と高くて。都市部ではほとんどの人達が持っています。ですので、都市部の子ども達の物欲は本当に強いと感じました。 あと都市部にイオンがあるのですが、イオンに売っている「ぬいぐるみ」の値段と村の先生の年収が同じで…村の先生が1年間働いて得たお金と「ぬいぐるみ」の値段が一緒ということに衝撃を受け、そこで都市部と村の格差を実感しました。

■ぬいぐるみの値段と先生のお給料が同じ…本当に衝撃的ですね。貴重なお話ありがとうございます。 それでは、お時間も終盤に差し掛かってきましたので、学生団体SWITCHの強みや他の団体との違いがございましたら紹介をお願いします。

折原さん:1つのイベントをするのに対しても、支援をするのに対しても、強い思いがあります。 イベントに「大人数集めたからよかった」と満足するのではなく、「こういう思いを伝えたいからこういうイベントを行うんだ!」と強い気持ちを持って活動している団体ですね。 ただやるだけ、その場が盛り上がればいい、参加費を徴収できればいい、ではなく、全ての行動に対して目的・思いがあると最近は特に感じています。

■「自分達は他の団体とは違うんだ」という思いが凄く伝わってきます。 ひとつの行動に対して目的や思いがあるのですね。 精力的に活動しているメンバー同士はとても仲良さそうですね?

鈴木さん:仲は良いですね!先輩後輩・男性女性関係なく仲良しです! 仲が良いので、みんなが自分の主張をちゃんとできる環境ですね。 ただ、締める時は締めます。なのでオンとオフの切り替えがすごいです。自分たちがはしゃぐ時はメッチャはしゃいで、しっかり考えないといけない時は本気モードに変わるので『別人じゃん!!』ってなります(笑) ミーティングをするにしても、目的を持って行います。ただミーティングに参加するだけでは、折角メンバーに4時間という時間をとってもらうのに申し訳ないし、その4時間があれば各々バイトに充てることもできますからね。その時間を無駄にしたくないので、しっかりと議題を決めてからミーティングを開催しています。

■なるほど。とてもしっかりしていますね!! ミーティング以外にもメンバー同士は会われたりするのですか?

折原さん:僕は毎週の定例会後に同期の家へ泊まりに行っているので、半同棲生活をしてます(笑)この前、昼の12時から朝5時までその子と一緒にバイトしていたのでかなり楽しかったです!(笑)

鈴木さん:普通にプライベートで遊んでいます!SWITCHのメンバーは友達というより、【仲間】って感じですね!!

■なるほど。学校の友達とは違う「何か」がメンバー同士にありますね。

折原さん:そうですね。友達には言えない突っ込んだことが言えますね。

鈴木さん:私自身、『何が違うんだろう』と考えたときがあって。 学校の友達とは、ただ楽しいこと・楽しい時にめっちゃはしゃぐだけなのかなと思います。 でもSWITCHの仲間は、楽しむ以外に何か一緒になって1つのものを考えたり、成し遂げたり。言葉に出来ないのですが、 一生関わり合いたい【仲間】だと思いました。本気で叶えたい夢がみんな共通してあるので、そこに向かって一生懸命になれる時に側にいるのは、いつもSWITCHのみんなですね。

■本当にいい人間関係ですね。 それでは最後に、このインタビューを読んでくださっている方々へ何か伝えたいことはございますか?

梶山さん:学生であっても、大人であっても、「お金がない」「自信がない」「これが不安」でやりたいことをやれない社会ではなくて、みんながやりたいことを諦めない社会を作っていけたらいいなと思います。

折原さん:僕は【自分探し】という言葉が嫌いなので、自分がなりたい自分を自らで創ればいいと思います。今の環境に満足しないで、自分の活動や行動に常に貪欲になる気持ちを大事にして欲しいです。

永島さん:8代目のミッションとして掲げている「挑戦し続ける人を増やす」があるのですが、自分自身、挑戦し続けている人を見ていると刺激を受けます。その為に挑戦し続ける人を増やすのはもちろんのこと、自分もそうですが、学生団体SWITCHとして挑戦し続けていきます。みなさん今後のSWITCHに注目してください。

鈴木さん:自分をもっと愛してほしいと思います。自分を好きになることで、自分に自信を持てますし、そこから自分のやりたいことに貪欲になれると思います。 自分の為になることを一生懸命頑張ることができれば、そのうち誰かの為に動くことができるし、そうなれると私自身が実感しています。 自分のやりたいことに貪欲になれる人が増えて、それをお互いに尊敬できる社会になれば、カンボジアと大学生だけではなく、世界中で笑顔が伝播し続けると思っています。

■永島さん、鈴木さん、折原さん、梶山さん、ありがとうございます。 8代目としての学生団体SWITCHの活躍に期待しています。本日はありがとうございました!

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written by へーい