サッカーでカンボジアを変える!学生団体WorldFutインタビュー

インタビュー

17年3月29日

どういった活動をされていますか?

渡辺さん:僕たちの理念である「幸せと笑顔で溢れる世界を創るために、サッカーを通してすべての人々にキラキラ笑って暮らすきっかけを提供する」ということを達成する為に活動しています。 直近の目標では、「カンボジアのプレイベン州にある小さな村の1つであるスマオン村からプロサッカー選手を輩出する」としています。

■なぜスマオン村からサッカー選手を輩出しようと考えたのですか?

渡辺さん:カンボジアのサッカー事情と子供たちの夢の選択肢という2つの点から考えました。 現在のカンボジアのプロサッカー選手のほとんどが首都ブノンペン出身なんですね。地方にはサッカーをする機会やツールが無いんです。首都の子供たちしかサッカー選手になれない現状があるなかで地方や農村の子供たちからサッカー選手を輩出するのは大きな意義があると思います。
また、子供たちの夢の選択肢としては日本の子供たちは多くの夢を持っているんですよ。ある人は美容師になりたいとか、あるひとは野球選手になりたいとかですね。ただ、カンボジアの特に地方や農村や子供たちは教師か医者というように夢の選択肢が限られているんですね。そこで1人サッカー選手を輩出することで「サッカー選手を食の面からサポートするコックになりたい」「サッカー選手の活躍をみんなに伝える為に記者になりたい」などの多くの夢が出てくると思います。そこが達成できれば僕らの理念に近づくのかなと。

■なるほど。サッカー選手を輩出する為に何か提供したのですか?

渡辺さん:まずは環境面の整備を行いました。グランドの建設やボールやゴールの提供などですね。サッカーを行うのに必要な最低限のものを整えました。

■環境面の整備だけですか?

渡辺さん:2015年からは、ステップアップとしてサッカー選手になるための具体的なイメージづけを行うために2018年ロシアW杯アジア二次予選カンボジアVS日本のパブリックビューイングを現地で行いました。これまではカンボジアの子供たちへ環境面のアプローチしか行っていませんでしたが初めて心へのアプローチを行いました。これからは心へのアプローチを中心に支援を行っていこうと考えています。

■渡辺さんが代表に就任してから新しい支援は行いましたか?

渡辺さん:そうですね。大きく分けて二つのサポートを行いました。一つはドリームチャレンジカップというプロジェクトです。これは、スマオン村の子供たちの憧れの一つにプロサッカー選手が実際にプレーしているスタジアムでサッカーをしました。プノンペンにあるナショナルオリンピックセンターでいわゆる日本でいう国立競技場みたいなものですね。プロになったらこんな素晴らしいスタジアムでプレーできるんだよという原体験を味合わせるために行いました。心へのアプローチへの強化ですね。
もう一つはプロのサッカー選手になるために必要な技術を伝えるためにカンボジアのサッカー協会と協力してサッカークリニックを行っています。頻度としては月2回でカンボジアの元プロサッカー選手をコーチとして派遣しています。これは技術面のアプローチですね。どんなにルールの説明やボールの提供をしてもサッカー選手になるのはまた別問題ですからね。

■ドリームチャレンジカップやサッカークリニックを経て何か違いはありましたか?

渡辺さん:そうですね。僕が初めてスマオン村に行ったときよりも明らかにレベルアップしましたね。ただ、同い年の日本の子供たちと比べたらまだまだ伸びしろはありますね。

■その伸びしろはどのようにサポートしていくのですか?

渡辺さん:これからはクリニックのレベルを上げていくことを重点的に考えています。具体的には質と頻度ですね。優秀なコーチに今よりも多くの頻度で来てもらう。これにはより多くの費用がかかるのでここが僕たちの課題です。

■以前のワールドフットのイベントは年2回のチャリティフットサルイベントのみでしたが最近は個人参加のフットサル大会も開催していますよね。なぜ開催しようと思ったのですか?

渡辺さん:それは2つの目的があります。一つ目にスマオン村へのサポートをより濃くするために資金の確保をする必要性があったからです。今以上のサービスを提供し続けなければスマオン村の子供たちに喜んでもらえないのでこれからは定期的に個人参加のフットサル大会を行っていこうと思います。もう一つは、新たな国内での共感者を増やすということですね。これまでチャリティフットサルイベントに参加していない新たな方がターゲットです。個人参加の大会に来てもらう参加者のインサイトとして単純にサッカーやフットサルが好きという気持ちがあると思うんですよ。僕たちはサッカーで国際協力をしているので参加者の方から少しでも共感してもらえたらなと思います。

■これは渡辺くんが発案したのですか?

渡辺さん:そうですね。このイベントは先ほど述べた2つの目的を満たしていたので昨年の10月に団体内でプロジェクトチームを結成しました。そして12月には大会を行いました。

■凄いスピード感ですね! そんなスピード感についていけるメンバーはどんな方がいますか?

渡辺さん:色々な個性を持ったメンバーが在籍しています。メンバーに共通しているのは熱い人やエネルギッシュな人が多いですね。「こういう活動がしたい!」や「子ども達に笑顔を届けたいんだ!」という目標に対して常に全力で頑張れる魅力的なメンバーが多いです。役職や学年に関わらず自分の意見をしっかり持って提案できる。そんな人たちが多いですね。実際にそれで活躍している下級生もいます。

■具体的に下級生が活躍したエピソードを教えてください!

渡辺さん:昨年のパブリックビューイングではよりスマオン村の子供たちに喜んでもらいたいという思いから自発的に下級生がプロジェクトチームを結成しました。

■なるほど。所謂代表一人が活動しているのではなく参加しているメンバー全員が活躍してるのですね!

渡辺さん:そうですね。基本的に僕が活動の方向性を強制したりするのはないですね。みんな自分自身で考えて行動しているので活動の軸とズレがないかとかプロジェクトチームはどのようにするのかということに対してアドバイスをする程度ですね。

■現在メンバーの男女比とかはどのくらいですか?

渡辺さん:現在は全体で50人在籍していてちょうど男女半々ですね。

■女性が多いですね!

渡辺さん:そうですね。一番最初に入ってきたときにサッカーと国際協力の両方に対して興味があったというメンバーはそう多くはないと思います。ただ、ボール一つで繋がれるサッカーの力や異国の子供たちを喜ばせることができる国際協力の力を体験して徐々に魅力を感じていく人は多いですね。

■渡辺さんがこの団体に入って辛かったことはありますか?

渡辺さん:強いて言うなら現地のカンボジアの方と英語を用いてメールでやり取りするのは辛かったですね笑 英語を翻訳して理解し、また英語でメールを送るというのは意外と大変でした。

■現地の人や多くの外国人と関わっているのですね!

渡辺さん:日本の大学生や企業で働いている人のみならず海外の方ともコミュニケーションを取らなければならないのでグローバル志向や将来的に海外で働きたいという人にもオススメの団体ですね。

■この団体の魅力とは?

渡辺さん:他の団体と大きく異なるのはサッカーという武器がある点ですね。サッカーという武器があるからこそ物資支援などの表面的なサポートではなくスマオン村の子供たちに対してより奥深くまでサポートができるこという点です。この点が魅力ですね。

■この団体に来て欲しい人はいますか?

渡辺さん:最初は別にサッカーと国際協力にそこまで興味がなくてもいいと思うんですよ。それは入った後でもできるます。ただ何かに対して熱くなれる人や大学に入って新たにチャレンジしてみたい!というエネルギッシュな気持ちがある人は是非来てもらいたいと思います。

渡辺さん:今後もより一層大きな活動を行っていく学生団体WorldFut。 彼らの詳しい活動内容はこちらをチェック!

■■ ▼詳しくはこちらをアクセス!▼ ■■
http://www.worldfut.com/