学生団体SMILEにインタビュー

インタビュー

18年2月01日

全ての人に‘イキテル’を。という理念のもとに、全ての若者が安心して輝ける居場所ある社会のために活動する学生団体SMILE。今回は、団体のメンバー京都大学1年生の細川千夏さんにお話を伺いました。

■SMILEはいつ頃から活動されている団体ですか?

SMILEの設立は2014年10月。4年目の迎える団体です。

■この団体をつくったきっかけを教えていただけますか?

団体の創設者は京都のとある男子大学生で、彼の友人が自殺未遂と性犯罪の被害にあったことがきっかけでした。彼は、もともと“世界平和”を目標にかかげている人だったのですが、この時に、こんなに近くにいる目の前の人も助けられない自分にすごくショックを受けたそうです。世の中で悩みを抱えている若者を一人でも多く救いたい。そのような想いを胸に、若者の自殺未遂、性犯罪、いじめ、不登校などをテーマに若者の居場所づくりができる団体を立ち上げることを決意しました。そうして立ち上がった団体が学生団体SMILEです。

■細川さん自身がSMILEに参加することになったきっかけは?

もともと私自身、社会系のサークルや学生団体に興味があって、いろいろな学生団体を見て回ったのですが、その中でSMILEを選んだのは、SMILE の“あったかい雰囲気”です。メンバー同士の仲の良さやあったかい雰囲気が数ある団体の中でも一番良いなと感じました。それでSMILEで活動していこうと決めました。

■何人くらいのメンバーで活動されているのですか?

現在のメンバー数は、大学生が17名。「S-team」というネイルのボランティアをする高校生が12名。さらに普段の活動には参加しないのですが、集客や広報を手伝ってくれるサポーターという方がいるのですが、そのサポーターが36名います。

■SMILEの具体的な活動内容を教えていただけますか?

月に1~2回、子供の教育や格差など社会問題をテーマにした勉強会を開催しています。この勉強会は外部の人も参加することができますので、私たちメンバー以外の外部の学生団体の方の参加も多いです。母性に関する勉強会を実施した時には、赤ちゃんを連れたお母さんが参加してくれるなど、色々な方に参加してもらっています。 もうひとつ団体の目玉の活動が、先ほど少し話にでました「S-team」というネイルボランティアです。「S-team」は、高校生が老人ホームに伺い、おばあちゃんたちにネイルをしてあげるという事業で、ネイルの他にハンドマッサージなどもしています。 そして、勉強会とS-teamでの居場所づくりの土台として、毎週京都駅の近くでミーティングを行っています。ミーティングでは、メンバーが集まって、今やっている活動の反省や新規事業について話し合いをしています。

■「S-team」について詳しく教えていただけますか?

「S-team」をはじめたきっかけですが、まず、日本の高校生は、世界的にみても自己肯定感が低いと言われています。さらに男性よりも女性のほうが対人関係に不安が多く、ある統計結果では、自分に自信のない女子高生が74%いるという結果が出ています。 そして、日本では、4人に1人が高齢者という高齢化社会になっていますが、高齢者の半数が生きがいを感じていないとも言われています。 そのような自分に自身のない女子高生と孤独を感じている高齢者をマッチングさせるのが「S-team」の活動です。 参加してくれている高校生は1年生~3年生までが参加してくれていて、メンバーには男子学生もいます。 昨年の6月からはじまった事業なのですが、月に1~2回、高校生たちと提携先の老人ホームにお伺いして、おばあちゃんたちにネイルやハンドマッサージを行っています。 SMILEは、全ての若者が安心して輝ける居場所ある社会のためにというメッセージをかかげて活動をしているのですが、「S-team」は、高校生たちも皆楽しんでやってくれていますし、おばあちゃんたちもおしゃれをすることで表情がぱっと明るくなるなど、すごく良い感じで活動できていると感じています。

■その他の活動について教えていただけますか?

昨年は、京都市の行政 こころの健康増進センターと共催で「Life in Light」というイベントを開催しました。京都駅近くで、キャンドルやトリックアートを用いた自殺予防のためのイベントです。 その他、依頼を受けて講演をさせていただいたり、運営スタッフとして外部イベントのお手伝いをしたりすることもあります。

■今、考えている新規事業は?

新規事業のアイデアは色々とありますが、その内のひとつは、「ごはん事業」というものです。大学生の下宿先に、高校生メンバーも含めて一緒に集まって、皆で一緒にご飯をつくり、SMILEの活動について語りながら、一緒にご飯を食べようという活動です。 ここでメンバー間のコミュニケーションを深め、SMILEをより良い団体に皆で作っていきたいと考えています。

■今後の目標について聞かせていただけますか?

団体の知名度を上げて、他の団体と一緒に活動する機会をもっと増やしたいと思います。そして、「S-team」に参加してくれる新規の高校生ももっと増えてくれると嬉しいです。 現在の活動の中心はほとんどが京都ですが、今後、大阪のメンバーが増えてくれば、京都だけでなく大阪での活動ももっと増やしていきたいと考えています。

■最後に一言

学生団体SMILEは、どんな方が来ても居場所を提供できることを保障します!少しでもSMILEに興味を持った方は、いつでもどんなことでも気軽にお問合せください!

学生団体SMILEのホームページはコチラ

written by エイジ