学生団体「リミットレス」インタビュー★能登半島ツアーを企画・発信!

インタビュー

17年11月20日

今回は、東京から能登半島へのツアーを企画・発信・運営している学生団体「リミットレス」に所属している3人に集まっていただき、お話を伺いました。旅を通じて、人生に対してどう向き合っていくか・・・そんな素敵な話をいっぱいお聞きすることができました!

【参加してくださった学生のみなさん】
大門さん (大学4年生)
島田さん (大学院2年生)
藤沢さん (大学3年生)

■まず代表の大門さんにお聞きしたいのですが、学生団体を立ち上げた経緯を聞かせてもらってもよろしいでしょうか?

大門さん:結構前のことなのですが、将来の仕事のことで「本当に自分がやりたいこと」は何だろう?って考えた時期があったのですが・・・。
僕自身がそうだったのですが、自信のない人やチャレンジする前から諦めてしまう大学生が多いなと思い、大学生の時に変われるきっかけを学生生活で与えられたらいいなと思い立ち上げました。
今、立ち上げて代表をやっているのですが、1ヶ月以内に藤沢君に代表を引き継いで僕はフェードアウトしようと考えています。(笑)

■なるほど。大門さんが昔、自信なかったというのは若干信じがたいですね!
名前の由来を教えてもらってもよろしいでしょうか?

大門さん:そうですか?(笑)
まあ、チャレンジしないまま卒業して社会に出るとなった時に、結局社会に出てから『あの時こうしていればよかった』や『あの時にこういう行動・発言していればよかった』など、後悔してほしくないと思います。
僕自身、人生は映画だと思っていて、その主人公は自分だと思っています。
『人生』という名のタイトルの映画で、亡くなるまで80年間撮り続けたものと思ってください。亡くなる時に今までの人生を納得できるかどうかが重要で、つまらない映画にしてほしくないです。会社入って「やりがいのある仕事」や「お給料」をもらってできることは広がると思いますが、大学時代より「できることの選択の幅」が狭くなってしまうと思います。だからこそ、一番何でもできる大学時代に自分で殻を破る体験や自分の人生を見つめなおせるきっかけを作れたらいいと思います。
自分もそういうものを求めていたので、2月頃名前を決める際に『とりあえず限界超える?』というノリで【リミットレス】という団体を立ち上げました。 その時に、もともと仲がよかった島田君を誘ってみたり、色んな場所でPRしたり、広告媒体に載せたら藤沢君が入ってきたりという感じです。
ですので、立ち上げたきっかけは、自信がなかったりチャレンジできない学生に対して、学生のうちに変われるきっかけを作りたいという想いからです。
何か島田さん補足ある?

島田さん:いや、その通りだなと思います!

大門さん:補足なし!(笑)

●2人はもともと仲がよかったですか?

大門さん:そうですね!高校の時に通っていた予備校が一緒だったのですが、あとあと知りました!(笑)
タメなのですが、『島田さん』と呼んだ方がしっくりくるので(笑)
島田さん自身も元々自信がないタイプだったようで・・・?

島田さん:そうですね。人前で話すのが苦手なタイプです。

●そうなんですか!?この前1人で弊社にいらした時、普通に話していましたよね?
緊張していました?

島田さん:いや、その時は緊張していなかったです!昔は人前に出ると頭が真っ白になるタイプで・・・・。バイトの面接で10連敗くらいしたことあります。(笑)

●えーーーーー!?!?バイトの面接で10連敗!?

島田さん:色んな人に『バイトの面接って落ちるの?』って言われました・・・。

●僕もそれを思いました。(笑)
ちなみに藤沢さんが【リミットレス】に入ろうと思ったきっかけは何ですか?

藤沢さん:僕は広告を見て入ったのですが、具体的な活動に共感したわけではなくて、「リミットレス」という名前が面白そうだから入りました。
僕自身、インカレサークルに入っていたのですが、2年の12月頃に引退して、2年生の終わりに何も所属していなかったのですが、「リミットレス」という名前に惹かれ、また、活動の意図に興味を持ち加わりました。
僕自身、自分のやりたいことを出せない人間ではなかったのですが、自分の中で「こういうところは人前で出せないな」という部分を徐々に出せるようになっていくのを見て、もっと社会に出て危ないなと思われる人達を救ってあげたいなと思うようになりました。
弟は自己表現が苦手なタイプなのですが、将来的には弟のような人達に“主人公”だと思って生きてほしいなと思います。

●ほんとに大学生ですか!?皆さん素晴らしい考え方していますね!昔からそういう思考回路だったのですか?

大門さん:昔は全然でしたね。正直お客さん思考だったので、与えてもらうのが当たり前でした。人に価値を与えるという概念がなかったです。それこそ自分に自信がなかったので、承認欲求の塊でした。やっと最近、自分じゃなくて相手ということに気付きました。

●なるほど・・・。素晴らしいです!!
今、メンバーは何人くらいいるのですか?

大門さん:20人くらいですね。

●大学はバラバラ?

大門さん:バラバラですね。被っている方が少ないです。早稲田・駒澤で数人被っているくらいで後は本当にバラバラです。

●なるほど。それでは、主な活動内容を伺ってもよろしいですか?

大門さん:主に2つあって、1つは能登半島のツアーを運営しています。
もう1つは東京で色々な企画をしています。基本的に企画の運営が活動内容です。

●能登半島で企画とは?

大門さん:NPOの方と仲良くさせてもらっていて、能登半島の土地を使えると声をかけてもらいました。イメージで言うと“ダッシュ村”のような感じで、海・山があって、小民家が使えて、現地の祭りに参加したり、チームビルディングや自分の人生設計を考えるワークショップを行なっています。ただ、毎月能登半島に行くことはできないので、東京で企画を行なっています。ちょっと一歩踏み出すのが難しい人に対して企画を作ってもらったり、成功体験を積んでもらっています。

●それでは、トップが考えた企画をやるだけでなく、みんなで色々と企画するのですね?

大門さん:最初はできる人が考えるのですが、徐々に引き上げていって、“できる幅”を増やしていきます。

●なるほど。能登半島のツアーは年に何回くらい行くのですか?

大門さん:長期休みを利用して年に2回くらいですね。
次は3月に行ないます。

●能登半島へは行ったことないです。どんな感じですか?

島田さん:空気がきれいです!あと、景色がよくて星がくっきり見えます。
あとは~、時の流れが違います!ゆっくりしていますね。東京は慌しいですが、能登半島はのびのびと自分のことができます。あとは・・・海鮮が美味しいです!(笑)

大門さん:色んなことに集中できるというのがいいですね。東京は色んなことができすぎるが故に分散してしまいます。その逆で能登半島は、自分自身のことや一緒に行っているメンバーのことを考えることができます。あとは海鮮が美味しい!(笑)

●鉄板ですね!(笑)
藤沢さんも行かれましたか?

藤沢さん:はい。この半年で2回ほど行きました。東京に比べて閉鎖的な空間なので、目の前の人にしか集中できないです。例えばこの3人で行って、僕と島田さんが仲悪くなった時にでも、向き合うしか手段はないです。その人と連絡を取らないわけにいかないので。
なので、普段の生活で意識をしたことのない、目の前で起きた問題をその場で対処するしかない環境は新鮮でしたね。

●逆に東京が溢れすぎていますよね。 能登半島のツアーは数人で行くのですか?

大門さん:3人というのは稀ですね。イメージでいうと【リミットレス】という団体が運営するツアーで、一般の方も参加できます。
前回のツアーでは、1週間前に知り合った人とかも参加していました。(笑) さっきの藤沢君の話にもありましたが、“旅”ってめちゃくちゃいいなと思います。信頼関係ができるのもありますが、旅している時は「心の許容範囲」が広がると感じます。
東京だったら難癖つけて逃げてしまう子でも、旅の中ではテンションがあがって意外と面白いことをやってみたりします!
なので、旅を通して気分を上げて、成功体験を積ませることができたらいいなと考えています。
今のところ、この能登半島のツアーはそれができているので、もっと続けていきたいし広げていきたいなと思います。

●変われるきっかけを本当に提供しているのですね!

大門さん:変われるきっかけもそうですが、変わり続けられる環境を作りたいですね!
僕の思いではありますが、将来的にはツアーに集まった人達が立ち寄れるバーを作りたいですね。

●すごい・・・。将来のビジョンも考えられているのですね。
東京の企画はどんなことをされているのですか?

大門さん:目的は能登半島に繋げたいというところがありますので、人を集めて話せればいいというスタンスです。
例えば、山手線1周徒歩でまわってその間に人生設計したり、自転車で温泉まで行ったりしています。あとは、『ロゲイン』というコミュニケーションが苦手な人に、街の人達に声をかけて目的地まで行くという企画を行ないました。これは藤沢君の企画です!

●街の人達に声をかけるのは面白そうですね!与えるのは目的地の写真だけですか?

藤沢さん:そうですね!集まった人は街の人に声をかけたことない人ばかりでしたが、実際やってみると渋ることなく声をかけていましたね!

●面白い企画ですね!加わってすぐ企画を立案するのですか?

藤沢さん:最初は大門さん・島田さんの企画を手伝う立ち位置だったのですが、自分で企画を持たせてもらいながら少しずつ成長していきました。

大門さん:能登半島でも東京でも一貫して思いとしているのは、『楽しみながら学ぶ』ことです。頭の中で理解しても実際に行動をしてみないと本当の成長にはならないので、行動のアウトプットベースで色々と行なっています。

●ノリでイベントを行なっているわけではないのですね。企画1個1個に意味があるのだなと感じます。
それでは、お時間も終わりに近づいてきましたので、最後にこの記事を読んでいる学生に何かメッセージをお願いします!!

大門さん:順番どうしよっか?

島田さん:最後の〆は次期代表の藤沢君で!

●それでは、島田さん→大門さん→藤沢さんの順番で!

島田さん:大学生って引かれたレールを進む人が多いと思いますが、今の時代大手企業でも安定でなかったりしますので、本当に何がしたいのか・何が自分に向いているのか考える時間は沢山あると思うので、その沢山ある時間を飲み会とかで潰すのではなくて、少しでも自分の将来を考えてもらえればと思います。

大門さん:単純に自分の人生に後悔してほしくないなと思っています。手段は何でもいいと思うので、自分の選択した道に後悔しない人生を歩んでほしいです。
自分の人生の主人公は自分なので、自分の人生を歩んでください。

藤沢さん:とにかく行動をしてほしいなと思います。今までを振り返って、一番後悔するタイミングはどこかと言うと、『あの時行動してなかったな』という後悔が一番大きいと思います。『やってみたけどダメだった』というのは意外と後悔として残らないと感じます。
なので、自分の興味あること・次に繋がりそうなことは、とりあえず全部行動してみてください。

●ありがとうございます! 皆さん、きれいにまとめてくれましたね!(笑)
本当に大学生とは思えない考え方を持った3人でした!
長時間ありがとうございました!

written by へーい